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屋久島ー硫黄島ー鹿児島本土、遠征報告。

さて、旅が終わり今日は一日雨降りの梅雨空。腰を据えて遠征の報告を書きますか。今回は少しばかり真面目に報告を。 
 
2012年5月27日~6月1日、屋久島から薩摩硫黄島を経て、鹿児島本土までシーカヤックで渡る旅を敢行した。硫黄島は屋久島の北、約40キロに位置するワイルドな火山島だ。もくもくと常に噴煙をあげ続けるこの島は視界の良い日なら屋久島からもよく見える。いつかここにシーカヤックで渡ってみたいと思っていた。数年来温めていた旅の企画がようやく今回実現に至った。幸い今回は自分の他にも3人のクルーが集まってくれたおかげで、メンバー4人でのチーム遠征となった。

4名のクルーのカヤック編成に迷ったが、シングル2艇&タンデム1艇の組み合わせにすることにした。当初、タンデム2艇使用も考えたが、レスキュー時を考慮したシングル艇の機動性、各艇の積載性、クルーのカヤック経験値など総合的に考慮し、この組み合わせになった。終わってみれば結果的には今回に限って言えば正解だったように思う。

使用した艇はタンデム艇がWF社のシースポツイン1(クルー、中島&川久保)、シングル艇は2艇、同じくWF社のスパルタンアラシ(ラダー無し)の田脇、そして自分(今野)はパドルコーストのショアラインフェーゴ(スケッグ付き)だ。

硫黄島までは直線最短距離でぴったり40km、普通に見積もって8時間はかかる行程なので出発は早朝に設定した。前日のうちに一湊に集結して野宿。翌28日朝5時、まだ暗いうちに出艇。漕いでいるうちに海上で夜明けを迎えた。

まだ暗いうちに屋久島、一湊を出発!

風は東~北東、3~7m/sといったところか。最初はうねりが右後方から来るので追い波でよいペースで進めた。中盤から風とうねりが右真横になり、硫黄島に近づく頃には風は北東寄り、うねりも前から来るようになり、巡航速度も平均的になっていった。海峡横断、特にこんなコンディションの波にはやはりラダーがあると良い。自分のフエゴはまだスケッグが有るぶん、なんぼかマシだったが、ラダーもスケッグも無いスパルタンアラシはウェザーコッキング(風見鶏現象とも。風によりカヤックの舳先が風上に向かされる現象)に陥り保針性が保てず苦労していた。ラダー付きタンデムの二人はセイリングも併用し体力を温存出来たおかげか、元気に漕いでいる。出発して3時間くらい?は目指す硫黄島は雲の彼方で全く見えていなかったが、中盤頃から特徴のあるシルエットがうっすら見えてきた。島が見えてくればこっちのものだ! 捕捉した島に向かって無心でひたすら漕ぐことあるのみさ。硫黄島には想定通り、ぴったり8時間で到達した。

目指す硫黄島がようやく近づいてきた。 もうすぐそこだぜ!

朝5時に出艇して8時間後の午後13時、島に一つしかない港に無事入港! 港の水は融け出した火山成分のおかげでミルクコーヒー色、噂通りだ。このミルクコーヒーの港で完漕記念ロールしてるヤツもいたな(笑) 結構みんな元気なもんだぜ。

みんな、ヤッタね!!!

ゴーーール! やったぜ、硫黄島、初上陸♪

上陸後、冷えたビールで祝杯を挙げた後、歩いて東温泉へ行く。目の前はすぐ海! 周囲には人工物何も無し。 メッチャワイルドな露天風呂だ。 硫黄成分強く、目に沁みるお湯。温度は適温。超気持ちイイ! ゆっくり浸かって8時間も漕ぎ続けた疲れを癒す。温泉の前の海もクリームソーダみたいな色だった。

お目当ての東温泉。 日本の秘湯ランキングでは常に上位に位置する名湯らしい。 めっちゃワイルドな露天風呂だ。

硫黄島にはゆっくりしたかったが、のんびり構えてると翌々日は風が強まりかねない予報だったので、安全策を採って島には1泊だけで翌朝6時に出港。硫黄島のんびりはまた次の機会にしよう。今回は無事鹿児島まで辿り着くことが先決なので先を急ぐ。一路目指すは鹿児島本土の開聞岳へ。直線では43km程だが、海流・潮流もあるし、上陸出来る港までの距離でいくと50kmは漕ぐことになるだろうと予測していた。今日も長丁場になる。

ところで下の写真は硫黄島南西部沿岸。 いい地形してるよね~。

硫黄島の沿岸をツーリング。 ゴツゴツした火山地形が面白い。

そしてまた海の上。休憩する際はこうしてカヤックを横付けして筏を組む。ちなみに用を足す際も海の上だ。

そしてまた洋上。 開聞岳を目指して約50キロのパドリング! 

数時間を漕ぎ、開聞岳が見えてだいぶ大きく近づいてからがまた長かった。向かい風、逆潮に摑まり、景色がたいして変わらない。それでもノロノロと進み続けているうちに陽が傾いてきた。開聞岳の沿岸はもうすぐそこだが、上陸に適した港は少し回り込まないと無い。漕ぎ続けること10時間を超え、疲労も蓄積してきた。港を捕捉し、すぐそばまで近づいた頃に完全に日没、だが町の明かりも複数見えているし、海峡は無事渡り切って錦江湾内に入って海も穏やかになっていたので不安は無かった。暗い中、漁港のスロープを探し、上陸した。硫黄島を出港後、実に13時間が経過していた。体がふらついた。

上陸は夜になった。 真っ暗な港でスロープを探す。 もうへとへと。。。

上陸した港は川尻という漁港で定置網漁の小さな町だった。幸い歩いていける場所に風呂があり、ビールも買えたので、疲れを癒せた。さすがにこの晩は皆、疲労の色が濃く、早くに就寝となった。

難しい海峡横断を二つ達成し、この後の旅程は錦江湾を50km北上して鹿児島市内まで漕ぎ、屋久島行きのフェリーにカヤックごと乗る予定だ。さすがに往復漕いで帰る元気は無かったよね。ちょっとは甘えてキセルをさせておくれ。

翌日は指宿まで20km北上して温泉浸かってのんびりしよう、と決まった。二日続けて4~50kmも漕ぐと、20kmなんてホントまるで余裕に思えてくるから面白いもんだ。

この日は錦江湾でお気楽ツーリング。 ようやく潜ったりする心の余裕も持てました。

翌日はのんびりと少しだけ移動。 ようやく遊ぶ余裕が出た。 魚突きなど。

食材に貝を獲ったり。

貝を収穫したり。

勝手に砂蒸ししたり。

勝手に砂蒸し風呂したり。

ワイルドな昼食。

ワイルドな食事風景。

指宿ではこの旅初めて居酒屋での食事と酒にありつけ痛飲。温泉も堪能。行動4日目は指宿~谷山港まで約30km北上して谷山港に無事到着。近くの港からコロコロ(カヤックカートね)でフェリー乗り場までカヤック3艇を運搬。夕方のフェリーに予定通り乗ることが出来た。フェリーは一泊二日で翌早朝屋久島に着いたので屋久島への戻りは6月1日の朝になった。出発前の屋久島一湊での前泊、帰路フェリーでの一泊を数え、全行程は5泊6日の短いけども濃い旅だった。

コロコロで谷山港までカヤックを搬入。

さて最後に今回の海旅を共にしたクルーを紹介しておこう。写真左から川久保、田脇、今野(筆者)、中嶌だ。それぞれが皆タフで信頼のおける気骨のある屋久島のシーカヤッカー達。また共に旅をしたいね。皆に感謝したい。ホントにありがとう!

カヤッカー梁山泊。 骨のある仲間達。


さて次のミッションは何にしよう! 旅のプランを練っているとワクワクしてくる!

シーカヤックってホント面白い世界だわ! 


                               









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