JSCAベーシックインストラクター検定会開催しました。
2016年6月10~11日の日程でJSCA(日本セーフティーカヌーイング協会・通称ジャスカ)のベーシックインストラクター検定会を開催いたしました。私の主催する「屋久島カヤックツアーKAZE」はジャスカのA公認スクール認定されており、同時にJSCAベーシックインストラクターという資格の検定員を務めることが出来ます。今回島内のガイド事業者の方3名の受検希望者がおりまして開催に至りました。JSCAの検定会を屋久島町内で執り行うのは今回が初めて、記念すべき第一回目で、検定員として私も気合入れて取り組ませて頂きました。

初日は座学講義3課目と筆記試験があります。朝から夕方までかけ、法令のこと、、裁判事例、ガイドの保険の話、リスクマネジメント、救急法、安全面、カヌーの知識と技術面などをみっちり講義をします。

二日目は陸上での模擬講習検定といよいよ水上実技の検定。あいにくの雨模様でしたが皆さん気合は充分でしたね。

パドリングやPFD(ライフジャケット)の着せ方など模擬講習です。

それからカヤックの乗り降りの仕方など、安全に淀みなく講習出来てるでしょうか。

水上での安全講習ではこういったこともやりました。意識を失った溺者(もしくはそれに近い状態)をカヤックに引き揚げ救助する方法。日頃から意識して定期的にトレーニングしていないとなかなか難しいことです。他にも安全なトーイング(牽引)の仕方やギア、スローバッグを使ったレスキュー、セルフレスキュー、グループレスキューなどのトレーニングを積みました。

講習後、片づけをしていよいよ検定結果発表の時。皆さんの頑張りもあって今回は全員合格です☆ でも資格を取ってこれがゴールではありません。スタートラインについた段階です。ここから今後自分でどう精進してゆくか、危機管理意識、向上心を持って取り組んでゆけるかで差がついていきます。今後も精進してください。
なお、JSCAベーシックインストラクター検定は二日間の日程ですが、挑戦される方はよほど自信のある方以外は検定員が行う事前講習を受講することをお勧めします。その方が合格率ははるかに上がるでしょう。
さて検定を通じて、私自身も大変勉強になりました。人を評価して資格発行するということには大変な責任があります。半端な講習、半端な評価は決して出来ないですね。今後時代の流れでガイドの資格取得が重視されてゆくでしょうし、また屋久島でJSCAベーシックインストラクター検定会を実施してゆく機会も増えると思いますが、「流石!ためになった」と受検者に毎度思ってもらえるように、更なるクオリティーの高い講習・検定が出来るよう、私自身も日々精進ですね。